2017年5月9日
ムカデに刺された時の応急処置について
伊藤哲哉
5~6月は、ムカデの繁殖期のため、ムカデに刺される人が増えてきます。今回は、ムカデに刺された時の応急処置についてお伝えいたします。
<ムカデに刺された時にあらわれる症状>
・激しい痛み・かゆみ
必ずといっていいほど激痛に襲われます。
また、同時にかゆみを感じることもあります。
・腫れ
刺された部分が炎症を起こして、赤く腫れます。
・頭痛・発熱・めまい・吐き気
ムカデの毒素が全身に広がってしまった場合に起こることがあります。
また、呼吸困難やじんましん、気分不良などの症状が出た場合は病院を受診
してください。
<ムカデに刺された時の対処法>
ムカデの毒は42℃以上の熱に弱いため、刺された直後の場合は冷やすのではなく、温めた方が良いとも言われています。トゲが刺さったままの場合は引き抜いてから42~43℃のお湯を10~20分程度かけ続けます。
しかし、刺されてから時間が経過している場合は温めると逆効果となり毒が広がる可能性もあるため注意が必要です。
また、40℃以下のお湯では、毒の酵素活性が増加するため、痛みが増します。あまり熱いお湯ではやけどをおこす可能性もあり注意が必要です。
その後、抗ヒスタミン軟膏やステロイド軟膏を広範囲に塗ります。
赤ちゃんや小さな子供では、大人よりも反応が強くでます。
頭痛・発熱・めまい・吐き気などの症状が強く出る場合は、病院を受診してください。