アレルギー性鼻炎に対する手術療法「下鼻甲介手術」について解りやすく紹介しています。
2014年12月18日

アレルギー性鼻炎に対する手術療法(下鼻甲介手術・究極の対症療法)

アレルギー性鼻炎の治療はアレルゲン免疫療法(下記【2014.12.11】に紹介してあります)のような根本的な治療法もありますが現在の主流は症状を抑える対症療法です。その中でも主流は薬物療法です。やはり、手軽で、効果が出るのが早く、全く苦痛が無い方法が好まれるのでしょう。
しかし、薬物療法の効果が十分でない、継続的な通院が困難、薬の副作用(眠気その他)が困る、薬をできるだけ使いたくない(妊娠を希望しているなど)という患者さんで、しかし免疫療法のように効果が出るのに長く掛かるのも困る、手っ取り早く効果を上げたい、というご希望の方にすすめられるのが下鼻甲介手術です。
下鼻甲介というのは鼻の中にある大きな出っ張りです。一般の方は、鼻腔(鼻の中)というとトンネルのような単純な形をしているものと思っておられる方が多いのですが実際には非常に複雑な形をしています。壁からいくつもの出っ張りが突出しているのです。その中でひときわ大きい出っ張りが下鼻甲介です。当然、鼻腔通気(鼻の通り具合)に大きく影響します。アレルギー性鼻炎の場合はその表面の粘膜でアレルギーの反応が起こって症状が出ます。もちろんアレルギー反応は鼻腔の粘膜全体で起きるのですが下鼻甲介は表面積が広く粘膜の厚みもある分だけ影響が大きいのです。このアレルギーの舞台である下鼻甲介に手術の手を加えようというのが下鼻甲介手術です。
手術の目標や使う道具によっていろいろな手術法があります。メスや手術鋏、特殊な道具などで下鼻甲介を物理的に減量して鼻腔通気を良くしようというもの(いわゆる下鼻甲介切除術)。レーザー、電流、薬品(80%トリクロル酢酸)などによって粘膜上皮や粘膜上皮直下の組織を凝固変性させてアレルギー反応を起こしにくくしようとするもの、などです。
それぞれに長所短所があります。局所麻酔でよいか全身麻酔が必要か、外来(日帰り)でできるか入院が必要か、手術の後で出血を防止するために鼻に詰め物が必要かどうか、アレルギー性鼻炎の三大症状(鼻閉、鼻汁、くしゃみ発作)のどれに効果が大きいか、効果の持続はどのくらいか、などです。
効果は手術法によっても違いますが、全く薬がいらなくなる場合もあれば、薬は必要だが量が減らせる場合もあります。
効果の持続は、一番手軽な(外来手術で可能な)レーザー、電流、薬品などによる下鼻甲介手術では3か月~4年間くらい、平均的には1年程度といわれていますが長期にわたって良好な場合もあります。症状が再発したらまた手術を行うこともできます。
局所治療ですから花粉症などで鼻だけでなく目の症状も強い場合でも当然鼻の症状にしか効果はありません。
もちろんアレルギー性鼻炎の患者さんすべてに有効というわけではありません。下鼻甲介手術に適さない患者さん、手術はしない方が良い場合などもあります。具体的な事は掛かりつけの耳鼻咽喉科でご相談ください。


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