2017年2月17日
ばね指の治療
中山哲晴
ばね指は、親指は第一関節、他の指は第二関節を曲げると指が引っかかり、伸ばすと指が ばねのように弾けるとともに激痛が走る症状が特徴です。農作業などで手を使いすぎると なりやすく、また、糖尿病、リウマチ、透析患者にもよく生じます。
患者さんは寝起きに
○指が伸びない
○指を伸ばすと激痛が走る
など独特の症状を訴える点が大きな特徴です。これを放置すると、指の動きが悪くなり、 痛みも強くなります。睡眠不足だけでなく日常生活にも支障をきたします。
ばね指の治療は基本的には保存療法です。痛みが軽くなるまでしばらく手仕事を減らした り、その指を使わないようにします。
時には痛みを生じている腱鞘の中に局所麻酔剤やス テロイドホルモンを注射します。
それでも痛みがとれないときは固く厚くなって腱の動き を妨げている腱鞘を切開する手術がおこなわれています。
私はこれまでの整形外科医としての長い臨床経験からばね指の患者さんの9割は手術せず に治せると思っています。私は手術を避けるために装具を考案しました。
この装具は簡単 に装着でき、また取り外せるので患者さんには使いやすく、夜間や仕事中にも使用でき 、すぐ乾くので水仕事もできます。装着すると痛みはその時点から軽快し、そのうちばね指 現象も消失します。
ばね指の患者さんは是非一度当院にお問い合わせください。